斜陽

ネガティヴ音大生の憂鬱

ミッドナイトブルー

 

真夜中の、耳をつくほどの静寂が少し苦手だ。

全てがこの世から消えてしまったのか、なんて考えてしまうから。

うんざりするほどの日常も、ついうっかり全てなかったことになってしまうほど世界は脆い。

青みがかったその闇夜は、もしかしたら己を映す鏡なのかもしれない。

私のこの胸にあいた穴はそう錯覚させるほどの虚無があった。

 

 

昨日はふらりと立ち寄った喫茶店でブログを書いた後、コーヒー豆とドライフラワーを買って帰り、なぜかそのまま勢いに任せて部屋の掃除を爆速で済ませてしまった。

カフェインが効きすぎたのか、お金を使ってハイになったのか、丁寧な生活が手に入りそうな気がしてテンションが上がったのかは分からないけれど、まぁいいことなのであまり深く考えないようにしようと思う。

 

綺麗になった部屋にドライフラワーの微かな香りが彩りを添える。

なんかいいなぁ、ついでに買ったコーヒー豆もちゃんと使い切りたいなぁと思ったのでそのまま雑貨屋にダッシュ

この行動力、なぜこんな時にしか発揮できないのか。

ちなみに19時を回った頃のことである。

 

雨の中テクテク歩いて雑貨屋へ行き、ハリオのコーヒー器具類を買い、ついでに朝ごはんのパンと安くなっていたお惣菜も買った。

ルンルンで家に帰りできるだけ色々なことを丁寧に行って床に就いた。

お花ちゃんにLINEをしたら速攻で返してくれたし、その内容がまためちゃくちゃ可愛くて最高の気分で眠りについた24時半。

 

あまり覚えてないのだけどフワフワした状態で例の彼にLINEを送っていたらしい。

(彼っていうのももう飽きたから今度からおっぱいキャットと呼ぼう....おっぱいがでかい猫系男子である)

 

お前あれだけおっぱいキャットとは終わったんだって言っといて、本当にどんだけ根性ないんだんだよって感じだよね、知ってる。

それに返信があって、なんだかんだ知らないうちに寝てて、また25時半くらいにLINEの通知で起きた。

面倒くさいと思いつつも返信してなんだかんだやってたら「今カラオケなんだ〜友達の女の子(上司と不倫してる)に不倫相手と4人で飲みに行こ〜って誘われたんだ〜」的なLINEがきた。

 

正直超うぜぇしスワッピングする気か?って感じだし普通に頭沸いてて気持ち悪かった。

浮気仲間同士仲良くしようやってどういう話なのよ、酔っ払いの思考回路怖すぎ。

まぁその感じだと今てめぇはカラオケでその淫乱女と2人っきりってことだろ死ねやって思ってしまった。

 

苛立って陰キャには無理だねって返したら謎のごめんLINEである。

は?どうした?そんないつも謝らない奴がこんなことで謝るか?

 

ははーんてめぇ、さてはやってんな??

 

 やってなくてもやましい事があるんだろ、なら言ってみろよほら。

何だ?セフレに申し訳なる事なんてあるんか?あ?

なんだよほら、土日彼女と楽しんでたのに東京帰ってきたら急に寂しくなったんか?

月曜休みだったのに黙ってその淫乱女と遊んでたからか?

それともあれか?電話でてめぇが言葉のビンタ食らわした時の私の捨て台詞に今更ビクビクしてんのか?

いや本当にね、たかがセフレにそこまで申し訳なる事なんてねぇんじゃねぇですかねぇ????

距離を取れっていつもアピってんのはそっちですからね?

今更何で気を使う必要があるんですかー?????

 

眠くてイライラ気味で無理矢理LINEを終わらせたものの色んな思いが頭の中でぐるぐるして眠れなかった。

くそー!いい感じに1日終わる予定だったのにー!

なんでおっぱいキャットにLINE送っちゃったんだバカー!ってtwitterで愚痴りまくってたら急にキャットから電話がかかってきた。

は????となりつつも落ち着いて4コール目ぐらいでとってあちらからのもしもしを待った。

そしたらもう迷子猫かよみたいなごめんね〜みたいなこと言うもんだから、「は?かわいいかよ」ってなっちゃって.....。

かわいいけどこいつとはもう終わってんだと言い聞かせて興味のないふりをしていた。

 

内容はまぁ本当に薄くて、「ごめんね」だの「また来てくれる?」だの「好きだよ、キスしたい」だのそんなのばっかりだった。

捨て台詞が大分効いていたらしくて心配になった〜ってとこだろうか。

はいはいと適当に流してできるだけ早く切った。

 

すげぇムカつくのだ。

なぜ私が甘えようとすると拒んで現実を叩きつけてくる癖に、距離をとろうとするとイヤイヤするのか。

腹がたつのだ。

そっちは好きだ好きだと言いたいだけ言っておいてこっちがちょっと気持ちよくなるとすぐにごめんねというのか。

これが本当のマスターベーションである。

彼は私を使って自慰しているだけなのだ。

クソ野郎である。

私のことはダッチワイフとかしか見ていないのだ。

だから人形が勝手に動き出したら気持ち悪くなるし意思が宿るのを怖がっているのだ。

 

いいかてめぇよく聞けよ。

私は今22歳。

女性として、人生で一番綺麗な時期なんだそうだ。

何もかもここがピークで後は下り坂らしい。

そんな大切な時間をてめぇの為に使ってやってんだよ。

私だってそれ相応の覚悟を持とうと決めたんだ。

だったらてめぇも腹くくれや。

間違ってもごめんねで済ませようとすんじゃねぇ、分かったな。

 

 

 

そんなこんなで一夜明け、部屋の掃除をして色々スッキリしてた時、ふとキャットの方が頭をよぎる。

あーくそである。

部屋も私もすごく綺麗になって、いい感じに楽しくなってきたのに、なんであいつのせいでまた無駄に時間を使わないといけないんだ。

明日は何をするの?と聞かれて答えられなかった自分がやだったし、逆にやだ思う自分も嫌いだ。

 

なんだなんだまた前の私に逆戻りか?

いいや私は私なんだ。

自分の世界は自分でコントロールしよう。

なんてたって私にはお花ちゃんと言う素晴らしい推しがいるんだ。

まぁフラれたってそれはそれ。

かわいい子は世の中たくさんいるんだから気にすんな。

 

 

と言う感じで、今日は今から遺品整理的な名目でお掃除パート2をしたいと思う。

卒業したら引越ししなければいけないし、今のうちに入らないものはガンガン捨てて綺麗なお部屋で美しくなろうキャンペーンだ。

 

ミッドナイトブルーには負けないぞー!

頑張るぞー!おー!!