斜陽

ネガティヴ音大生の憂鬱

さして楽しくもないこと

 

日の短さに、また今年も暮れていく気配をじわりじわりと感じている今日この頃。

 

バイト前のコーヒータイムが唯一の癒しだ。

バイトももう後2回、短い間だったけれど実りの多い日々だった。

そう思えるのは本当に素敵なことだと思うようにしている。

そうでなければ、罪悪感と喪失感で死んでしまいそうだから。

 

色々なことがあった。

初めてお客様に声をかけた日。

お叱りのご指摘を受けた日。

頼まれたお会計の金額の大きさに恐れ慄いた日。

本当はバイトがやる仕事ではないけれどBAの代わりに接客を全て任された日。

勧めた商品を沢山買ってもらえた日。

 

私はもう完全にメイクの魔法にかけられてしまった。

メイクは人生を変え得るツールだ。

本人の魅力を最大限引き出し、性格まで変えてしまえる魔法。

何よりもリアリティのある魔法。

そんな魔法をかけるような素敵なお仕事に一時でも携われたという誇りを忘れないでこれからを生きていきたいと思う。

 

 

さてさてバイトのことはこれぐらいで、本題に入りたいと思う。

金曜日の夜、わりとすぐにLINEがきて会えることになった。

またまた飲み会後にということにということだったけれどまぁそれは全く問題なくて嬉しいばっかりだった。

どんな形であれ、彼の時間がもらえるのだから嬉しいに決まっているんだ。

 

終電間際くらいに駅で合流してまた彼のお家へ。

最近彼は私に極力お金を使わせないようにする...確かにお金はないし残高が常にマイナスな女だけど彼にはそんなそぶり全く見せていないのになぜ急にそんなことを言い出し始めたのか謎だ。

たかが私と過ごしている時はできるだけ安上がりに済むようにしているのか、それともATMを使った時の利用明細書を見られたのか分からないけれどなんだかとても寂しい。

 

なんの為に日々バイトをして節制に努めているのか知ってほしい。

全てはあなたと対等でいたいからなのに。

そうやって言えてしまったらどれだけ楽か。

 

自分では入らないようなお店に行って非日常を味わいたい。

彼といる時だけは違う自分になりたい。

だからパンプスでお会計ダッシュもするし怖い美容部員さんにも愛想笑いをするのに。

彼との時間ぐらいは現実を忘れさせてほしい。

 

うーんしかし、考えてみれば学生と社会人だからなぁ。

配慮したくなるのは当然のことなのかな。

後ほんの少しだけ仲良くなったから情が出てきたとか、そんな風に期待しちゃう自分もいる。

 

 

まぁそれは置いておいて。

彼のお家に行くまでに物陰でキスをしたり、着いてすぐにスーツのまま玄関で無理やりされたり、それはそれは盛り上がった。

うわぁこれBでLな薄い本で読んだやつと内心めちゃくちゃ萌えた。

 

でも彼、盛り上がった末にそのまま寝たからね。

まぁ眠たいやろなと思ってそのまま2時間くらいした後にちょっかいかけたら起きたけどそのままにしてたら昼まで寝てた気がする。

ちょっかいをかけた後になんやかんや色々あって本ちゃんもしたんだけど久しぶりの感覚でだいぶびびった。

 

もう気持ちよすぎてやばい。

自分でやるのとか比じゃないし奥突かれると痛いんだか気持ちいいんだか良く分からんけど本気でやばくなりそうになった。

まぁその後最後までして彼は気持ちよさそうに寝てた。

 

その後朝もいちゃこらして楽しい時間を過ごして、ご飯を食べに行って、路上ライブを見て回ったり、伊勢丹をぐるぐるしたりしてめちゃくちゃ楽しかった。

なんか本当にデートしてるみたいで。

 

でも悲しいことに、彼は彼女の話ばっかりする。

多分私が笑顔で話を聞いているから自然と出ちゃうのだろうけど、本当にこっちとしてはまじでやめてほしいレベル。

胸が痛いんだ。

他の女の話を、そんなにも楽しそうに、しかもくそみたいな内容ばっかり。

私の中の彼女の印象がはっきりしてきてしまった。

化粧をろくにしない、ガニ股、 背が小さくてちんちくりん、かわいい系、語彙力がない、一個年上で当時先輩と付き合っていたのを彼が奪った。

 

彼が知りたくもない情報を植えつけてくるから、どんどん彼女のことが嫌いになってきた。

きっと彼は彼女の好きなところをわざと言わないでいる。

そういう男のプライドみたいなもののせいで、私は余計辛くなっているんだ。

完璧に負けているなら何にも悩まなくて済むのに、そうやって酷いことを言って聞かせるから余計に悲しくなる。

こんなに頑張って、美容に気を使ってメイクを勉強してバイトや楽器を頑張って、教養を身につけるために本を読み、苦手な人付き合いにも力を入れた。

自分が1番綺麗に映える服を買って、綺麗なヒールをはいて、綺麗な歩き方を意識してるのに。

そんな歳でアイラインもろくに引けないような女に勝てないでいるんだ。

悲しい、辛すぎる。

 

彼が伊勢丹を回っている時に唐突に「欲しいものはない?」と聞いてきた。

どきりとして、期待するな、これは彼女へのプレゼントを決めかねているに違いないと確信して「ないね」と即答した。

それに対して彼は、「あっ買ってあげるわけじゃないからね」と一言。

案の定彼女に何をあげようか悩んでいると言う彼のその言葉たちに、私の胸はグサグサと何度も刺されたような心地になった。

なんて残酷なんだ...そんなこと、よく言えるな。

一度考えて欲しかった。

そんなことも考えさせることもできない私は、それだけの価値しかないのか。

なんて、なんて.......。

 

そんなこんな色々彼女の話をされても笑顔で返していた私だけど、その後少しどこかに入って帰ろうかとなってジャズの流れるオシャレなカフェバーに連れて行ってもらった。

雰囲気がすごくよくて本当にドンピシャなところだったからすごく嬉しくて、ウキウキ気分だったのに、ここに来てまた彼は彼女の話をしだしてもう限界を迎えてしまった。

 

笑顔になりたいのに、顔が固まる。

どうしようもないほど冷えていく足先。

そしてとうとう、口から溢れてしまった一言。

「彼女の話飽きちゃったから、今日はもういいや」

必死になって絞り出したその一言に彼は「そっか」

と。

そしてボソリと「女心は分かんないな」

 

そりゃそうだろうな、分からないようにしてたんだもん。

そこの努力も少しは受け入れて欲しいわ。

 

その後、しばらく無言だったけれど頼んでいたものが来て、チョコを片手にマティーニを飲み始めてから本音を話して見たい気持ちがわいてきた。

思い切って言ってみた。

 

ーー話半分で聞いて欲しい、どうでもいい話だから聞かなくてもいい

 

ーーうん、分かった

 

ーー私、勘違いしないように、入れ込まないように自分なりにだけど努力してたの

ーーでも、どうしても彼女の話だけは辛くて、我慢できなくて

 

ーーじゃあもうしないようにするね

 

ーーいや....うん......それが負担になるなら申し訳ないんだけど.....

 

ーー大丈夫だよ

 

 

あの時の彼の冷めたような声色、今でも忘れられない。

私は勝手に熱に浮かされて、1人浮かれていただけだったんだなぁとか。

色々考えて、じゃあもういいや面倒臭いってとこまできた。

悲しいけど、多分この人は私のものにならない。

私と彼女の間には決して超えられない何かがある。

それは肌で感じているけれどやっぱり何なのかは分からない。

だったらもう、いい、面倒臭い、全て、なかったことにしよう。

 

まぁそんな感じでマティーニを早々に飲み干し、感傷に浸りたくてカミカゼを頼み、また中身のないたわいもない話を続けた。

車を取りに行かなければいけなかったので彼は飲んでいなかったけれど、私は私で楽しく酔った。

 

その後彼が車で最寄駅まで送ってくれた。

まぁそんな中でもまた彼は「寂しがりやなんだよね多分、だから優しくされるとすぐころっといっちやう」などと言いやがった。

いや失礼じゃねぇ?

お前それ私じゃなくても良かったって、そういうことだよな?

私は唯一あなたのことが心から好きなのに、そこら辺の有象無象の女と一緒にしてるってことだよな?

本当にもう結構胸が痛んだけどとりあえず「へ〜そうなんだ〜」と返しておいた。

 

彼は、私とのことを一時の過ちとしてしか考えていない。

だから適当に口説けるし、適当にロマンチックなことができる。

だって楽しいんだもん、気持ちいいんだもん、したいことして何が悪いの?

分かるよ、その気持ち、同じことを一緒にしてるんだもん。

でもさ、もう結構、 辛いんだよね。

 

彼と別れた後コンビニでカフェラテを買って歩いて帰った。

すごく虚しくて、心にぽっかり穴が空いたような心地で、本当に嫌だった。

彼とのことは本当に信頼できる人にだけ話してある。

誰に言っても、あなたが傷つくだけなんじゃないかと言われた。

その時は、傷つくって言葉の意味がイマイチよく分からなかった。

それは妊娠したり、そういうこと?

同じ夜を共にするだけで、何かが変わるの?

いいや、そんなことじゃない。

今、その意味がよく分かる。

 

それは大きなものじゃない、むしろ本当に小さな針のようなもの。

彼の言葉の片隅に隠れる私への不信感と、彼女の存在が、確実に私の心を蝕んでゆく。

それはやがて大きな傷となって私を苦しめ、やがて死へと向かい入れるのだろう。

 

彼の「いつかメンヘラになって包丁で刺したりしないよね?」という言葉が忘れられない。

その言葉が全てを表している。

分かっていたけれど、そんな風に言われてしまっては、もう言い訳のしようがないでしょう。

 

あぁなぜ、なぜ報われない。

私はただ人を好きになっただけなのに。

悔しい。

好きになってもらいたかった。

私だけだよと言って欲しかった。

どうしたら、彼女以上になれたんだろう。

悔しい、悔しすぎる。

 

 

誰かの言葉が頭をよぎる。

 

ーー君は、人よりもすごい体験を沢山しているのに、どうしていつもそんなに悲しそうな表情をしているの

 

ーー人生そんなに悲しいことばかり?そうでもないでしょう?

 

違うよ、人生なんて悲しみしかないんだよ。

楽しいことなんて、ありっこない。

だってその瞬間は楽しくても、すぐに悲しみに変わってしまうから。

 

 

ねぇ、人生なんてさして楽しくもないことばかりだよ。

紅葉の影で

 

朝露が紅葉を魅せるその日、私の髪は死んでいた。

 

 

昨日、髪を切った。

面倒臭いので要約するが、完全に失敗した。

パーマをかけ、明るめのカラーを入れ、外人風のこなれクルクルヘアーにしたかったのに、どこからどう見ても濡れカラス色の浮浪者スタイル(パーマなし)である。

一晩経ったらなにかしら落ち着くかと思ったけれどやっぱり浮浪者のままだった。

 

私がなにをしたっていうんだ....

いや悪いことはそれなりにしてきたけれど、ここまでしなくてもいいんじゃないか。

酷すぎる.....神様許して.....

 

半泣き半ウケで頑張ってセットしたらなんとか仕事の出来そうな女(30半ばくらい)にはなったけれど、この髪で今夜彼に会うのかと思うと本当萎え中の萎えだ。

あった瞬間どんな顔をするだろうか、少し楽しみでもある。

 

さぁ、ということで今日はこの浮浪者スタイルで彼との約束のために服とピアスを買った。

彼と会うときはできるだけ色々な印象を植えつけたいと思っているので女性らしい服→中性っぽい服で交互にしている。

靴も4足をローテーションしてアクセサリーも毎回変えている。

彼がどう思っているかは分からないけれどこれが結構楽しくて新鮮でいい。

 

今日着る服を今日買う女ってどうなんだろう、なんてことも少し思うけどまぁそんなもんよ私だもん。

いいじゃんいいじゃん、ぐらいでいいんじゃない?

 

 

今日買った服は深い赤色(調べたら栗梅色というらしい)のワンピース。

日頃OLババアの通勤服みたいな格好をしている私にとってはだいぶ丈が短めでガーリーな印象だけどまぁたまには良いだろと思って買ってみた。

今書いてて思うのだけどこんな髪で着れる服なのか....まぁいいか。

 

ピアスは淡い紫の天然石の可愛らしいもの。

控えめなのにすげぇ上品でいい、これ一つで全体の雰囲気がワンランク上がる気がする。

大分可愛い可愛いだけど足元は黒のチャンキーヒールでしめるから丁度いいと思う。

本当はもう少し良い靴にしようかとも思ったけれど、ヒールが高すぎると彼が足が痛そうと何度もいうので今日はユニクロの歩きやすいものにした。

 

 

色々考えて、段取りもそれなりに決めて気合を入れてるんだけど、彼もしかしたら覚えてないから無理とか抜かすかもしれないんだよな.....

半ば無理やりお願いしたし、次の日に話したら昨日のことあんまり覚えてないんだ〜とか言いよったから.....

 

いやね〜いいんすよ別に〜(よくない)そんな楽しみになんてしてないし〜(してる)遊ぶ人なんて他にもいるし〜(いない)彼女と楽しく遊ぶためにも今週はゆっくりしときなよ〜(無理)とかとか考えつつもLINEで「今夜時間もらえる?」とか超キモいメッセージを送っちゃうのよ!キモ!

 

 

(なんなの、彼女彼女って私の前で楽しそうに話さないでよ!私との電話断っといて彼女と電話して次の予定立ててるの察してたんだからね!そういういらん自慢がうざいんだ!彼女のこと本当に嫌いになっちゃうからそういうのやめて!スマホを見せといて彼女の写真出てくると黙るの何よ!くそ!壁紙彼女の書いたイラストだもんね!くそくそ!通知くると私のスマホぶんどって確認するのどういう心理なのよ!くそくそのくそだよそれ!夜に彼女からの電話きても音すら切らないのなに!切らなくていいからそれどうにかしてよ!きもい!重い?お前の分際で何勘違いしてんだ?うっ.........くそー!!!!!)

 

 

全部全部分かってるんだ、分かってるけどやめられない、嫌いになれないんだ!

彼を独占したい気持ちは多分捨てられないんだ!

だったら私も早く彼氏を作るしかないって!

分かってるんだよ!くそ!

でもでもマッチングアプリも面倒くさいし周りには彼女いない男なんていないし、あっこれなんて無理ゲー....?

 

多分このままズルズルと関係を続けていつか振られるか彼女にバレて酷いことになるか彼が結婚してて知らないうちに終わるかなんだよ....

いいことなんてないんだ、実りのない話なんだ....

 

いやいやいやだからこそ!

今のうちに彼氏見つけねば!

卒業までに彼氏を作って解消する!

今はその予行練習!

大丈夫やで!頑張れ私!ファイト!

 

 

ということで未だ彼からの返信はないので今日の約束はなかったことになる可能性が大で、栗梅色のクルミボタンが可愛いワンピースも、格上げ必須のピアスも歩きやすいヒールも明日のサボるはずの授業のために着ていくことになるんだろうな.....虚し....

 

口惜しいわ.....

 

それはいつか終わりを迎えること

 

いっそう秋も深まり、寒さに凍えながらも美しい紅葉を眺めたくなる今日この頃。

秋の長雨の中、新宿の公園近くのベンチで豆乳ティーをすするのがたまらなく好きだ。

何も考えない、けれど確かに思考が刺激されるこの瞬間が好き。

 

 

昨日はいつも飲んでいるマイスリーを半分に割らずに飲んでしまって、副作用が強すぎですぎてしまった為になんかおかしな電話を彼にしてしまった。

面倒くさい女にだけはなりたくないのに、こうやって色々なものをなくしていくのだろうか。

薬に頼らず眠れるようになりたいと今日ほど強く思った日はないだろう。

 

無理に会いたいとせがんでまた金曜日の夜に会う約束をしてしまったけれど、今度こそは断ろうかと本気で悩む。

一応土曜日の朝は授業があるし、彼は次の日も仕事だというから行かない方がいいのは明確。

それでも、来週には帰省してしまうそうで、それを聞くと断り難くなってしまうのも当然。

 

この、気を揉む時間が、1番嫌だと、何度嘆けばいいのだろうか.....

 

 

あぁ、考えてはいけないけれど、彼が私を選んでくれたのならなんてことをモヤモヤと想ってしまう自分がいて苦しい。

 

君じゃなきゃダメだ、なんて言われて、手を引かれてきつく抱きしめられて、人目も憚らずにキスをされたい。

その瞳の曇りないのを見て、本気だと確信したい。

 

もう誰かのところで共に夜を過ごしているのを笑って容認しなくても済むんだ。

ヤキモチを焼いても、時間を独占するのも許されるんだと、泣いて喜びたい。

 

 

あぁそんな風に、ありもしないことをぼんやり夢想しては悲しくなっているんだろう。

とてつもない虚無感が私の肺を押しつぶしてしまいそうだ。

息も絶え絶えに、滲む世界に、でもきっといつか終わりのあることだからと言い訳をして知らないふりをする。

 

何事も、いつかは終わりを迎えるものだから。

それは例えお付き合いできたとしても、結婚できたとしても、離別したり死別したり色々な種類があるけれどやっぱり終わりがある。

だったら、もういいじゃない、そんな些細なことに涙するのは。

 

いつかくる終わりの為に、今この幸せを手放すのか。

そんなことの為に自分を制御して生きるのか。

つまらないことの為に、日々を曇らせて生きるのか。

 

そうだ、そうやって考えればもっと答えはシンプルになるはずなんだ。

簡単なことだけど、忘れやすいことだから、思い出したらここに書くようにしよう。

 

その苦しみは、永遠ではない。

その幸せも、きっと永遠ではない。

でもだからこそ、人は生きられるんだ。

終わりがない苦しみを、私たちは知らずに生きていられる。

 

きっと大丈夫、それはいつか終わりを迎えることだから。

 

 

 

初めて一緒にお出かけした日のこと

 

 金曜日の夜、彼に誘われて会いにいった。

まぁ当たり前の月の物の日だったからそれはもう盛りのついた犬のように彼を弄り倒した。

さすがにやりすぎたようでもうこういう時には誘わないとげんなりした顔で言われた。

多分だけど、君がダメでも私が誘うよ....

 

まぁ普通に次の日のお昼くらいまでぐだぐだして一緒に新宿まで出てお昼を食べた。

それがもうめちゃくちゃ嬉しくて楽しかった。

別にいつもすぐ帰ろうとするのは私だし、前にも誘ってくれたのを断ったのも私なんだけど、日の登っているうちに一緒に外に出かけられたのが嬉しすぎた。

 

電車に乗って、隣に座って、一緒に歩いて、ご飯を食べて....それはそれはもう言葉では言い表せないほど嬉しかった....

そうかデートってこういうことをいうのかもしれない....

やっとデート楽しい❤️とかいうクソ女の気持ちがわかった.....

まぁあちらがデートと認めてくれるかは別として、ちょっとだけ人としての感情を受け入れられた。

普通に嬉しかった。

 

 

でも、彼と別れた後、もやもやと色々なことが頭をよぎる。

彼の彼女のこととか、彼を取り巻く環境のこととか、結構な劣等感を抱いている私はそんな束の間でさえやり過ごせない。

彼のことを良い意味でも悪い意味でも思い返してしまうような、そんな気を揉むような時間が嫌いだ。

あぁ楽しかった、さぁ家に帰って寝ようぐらいに思える自分になりたい、いやなろう。

 

 

さて、最近彼氏が欲しくてたまらないのだ。

大事にされるというのを身を以て体感してみたいのと、彼に少しでも追いつきたい、というのが大きな理由だ。

すごいクズなことを言っている自覚はあるが、彼の為に彼氏を作りたいのだ。

彼から見える私が良い女である為にはそれを裏付ける為の男が必要というわけだ。

 

実際できたところで....というのがオチだと思うがこのまま不純な関係を続けたくないのが本音で、彼を忘れさせてくれるような人と出会いたいというのが1番の願いだ。

 

彼とは学校を卒業するまでには区切りをつけるつもりでいるからそれまでには必ず作りたい!頑張る!

 

 

 

カプチーノの泡のようなこと

 

 

昨日に引き続き寒い。

季節の移ろいが嬉しいのは間違いないんだけれど、体と服が追いつかなくて少し憂鬱。

肌寒さは人を弱くするから....なんて言い訳を並べて、新宿で用を済ませた後そのままカフェに直行。

熱々のカプチーノをもらって、体の奥から温める。

いいなぁ、こういう時間が人生には必要なんだよなぁ。

 

 

ふわふわな泡を眺めながら考えを巡らせるのが好きだ。

昨日は、行く気のないくそ会社の内定式で、それを頑張って乗り越えた後に、彼から連絡をもらって3時ごろまで電話をした。

まぁ、それはそれは不純な内容だったからセフレらしいなぁで終わりなんだけれど、その時に一緒に金曜日に会う約束もしてくれたからそれが嬉しくて嬉しくて....。

 

飲み会後らしいけど、これを逃すと来週も再来週も仕事やら旅行やらで無理らしいから全然OKなんだ。

なんだかすごく申し訳なさそうなのがすごくいじらしくて、ついつい甘えさせたくなる。

私としてはセフレにそこまで様々考えを巡らせてくれるだけですごいと思うのだけど、そこは多分彼の人徳なんだと思う。

 

会って、ハグやキスをして、一緒に夜を共にできるだけでいいな。

好きだとか、もうこの際言わないでほしい。

ハラハラするし、変に期待するのもやだし、どうせその後すぐにごめんねって念押ししてくるんだから、最初からそんなこと言わなければいいのに。

ただ、他の女の話をしないでいてくれたらそれだけでいいんだけどなぁ。

まぁこれが1番難しい話なんだけど....。

 

 

たまに、本当にたまに、都心まで出た時に長身のサラリーマンを見ると、どきっとしてしまう時がある。

もしかして、なんてことを思ってしまう。

まずないことだって分かってるけど、本能的に彼を探してしまう。

 

たまに、本当にたまに、電車に乗った時にサラリーマンの隣に座って目を瞑って、この隣にある温もりが彼のものだったならなんて、考えてしまう時がある。

2人で一緒に日の登っている内に一緒にどこかに出かけていたなら、なんてことを夢想してしまう。

ありえないことなんて、私が1番分かっているはずなのに。

 

 

彼と私は決定的に違う。

生まれも育ちも、きっとこれから歩む人生も180度違う。

悲しいなぁとは思う。

けれど、きっとだからこそ惹かれているのだと思う。

そんな「ありえない生き方」に私は恋しているのだと思う。

それぐらい認めてあげないと、流石に私が可哀想だと思う。

 

いいんじゃないかな、そういう事があっても。

多分彼だって、少なからずそういう部分を面白いと思ってこうやって一緒に時間を過ごしてくれているのだから。

悲観しすぎるのはもったいないのかもしれない。

後少し、どれだけ彼と一緒にいられるか分からないけれど、この後少しを大事にできたらなと思う。

 

 

 

さて、彼の話は置いておいて。

今日はクソニートらしく新卒ハローワークに行ってきた。

3回目くらいだけど安心してお話をできるようになってきたからいい傾向だと思う。

今日は迷わずに行けたし、少し進歩だ。

 

クソニートは学歴がヤバイので新卒扱いにならないのだけど、できるところまでお手伝いするねと担当の方が優しく話を進めてくれている。

音大じゃ履歴書の書き方なんて教えてくれないから、一から丁寧に指導していただいて、途中カウンセリング的なこともしてくれて、本当に収穫の多い1時間だった。

就活は孤独な戦いだと思っていたけれど、世の中は多分全くそんなことなくて、勝手に引きこもって苦しくなってただけなんだなぁと痛感した。

 

 

1番刺さったのは私のこのネガティヴな性格の話になった時だ。

私は専門楽器のような性格ですと試作の履歴書に書いた。

これはどういう意味ですか?と聞かれて、控えめで他人の成功に喜びを感じる、いわば尽くすタイプですと答えた。

そしたらもっと深く突っ込まれて、なんで?と。

この質問が大分深く刺さって、目立ちたくないからですと本音がほろりと落ちた。

 

 

ーー目立ちたくない?なぜ?

 

ーー目立つと、人に嫌われてしまいますから....私は人に嫌われるのが1番怖いんです

 

ーーどうしてそうなってしまったんですか?

 

ーーそれは.....

 

ーー言いたくないことは言わなくても大丈夫ですからね

 

ーーはい....いえ、実は......

 

 

そこからいつかのブログに書いた中学時代の話をして、自己主張が強すぎるのがいけないのだと思い込んで自分を殺して生きてきたと伝えた。

きっと暗い表情で話をしていたけれど担当さんは親身になって聞いてくれて、今までよく頑張ってきたねと、本当に暖かい言葉をくれた。

 

そんな何気無い、ただの一言に、まるで救われたような気持ちになった。

おかしいかもしれないけれど、私はこのネガティヴこそが世の中を渡り歩く最善策だと思っていた。

だから、これは仕方のないことで、しなければいけない努力で、いわば義務のようなものだと確信していた。

 

だから、そんな風に労われて、努力を認められて、そんな風に暖かく悲しみを受け入れられるなんて思ってみなかった。

あぁ、おかしいなぁ、生理前で情緒不安定になっているのかな。

今思い出すだけでも泣きそうだ。

 

担当さんとの話はそこで終わらなかった。

 

 

ーーでも、これからもずっとそのままで生きていくの?辛くない?自分を抑えて、疲れない?

 

 

“これからもずっと”“そのままで生きていくの?”

この言葉も大分深くまで刺さった。

私はたかだか22年しか生きていなくて、これからの50年以上を、こんなちっぽけな傷のせいで無駄にしなければいけないのか。

そんなどこかで気づいてはいた何かを、再度目の前にドンと叩きつけられたような心地だった。

 

私の、一度きりしかない人としての一生を、たかだかあれだけのことで、一生引きずって、一生を棒に振るのか。

なんだろう、虚しいよな。

きっと、本当の私だったら、許さないよな。

私のものを、誰かのものにするのかって。

 

そんなグルグルしたものが、面談が終わった今でも酷く心にへばりついていて、まるで飲み終わってもなおカップに残り続けるカプチーノの泡のように、虚無を感じる。

 

きっと、このままではいけないし、このままではいられないのだと思う。

でも、今更洗い流して、元々のカップを見せつけるのは本当に勇気のいることで。

私にそれだけのことをやってみせる度胸があるのかと問われたら、きっと今は答えられない。

だってずっと、こうやってわざと自分を汚して相手をたててご機嫌とりをすることで世間を渡ってきたのだから。

 

 

本当に怖いけれど、この胸の痛みがいつか、すっかりなくなって、本来の私に生まれ変わる日が来て欲しい。

だから今から少しずつ、自分らしさを探しながら生きて生きたいと思う。

私らしさはこうだと、胸を張って言えるように。

 

 

これは多分、夢じゃなくて、近い未来かなうはずの目標。

 

 

 

それは深まる秋のこと

 

少し前のしとしととした雨が止んでからいっそう秋が深まった。

ショーウィンドウに並ぶ服の色が落ち着いていくのをみるとワクワクする。

秋のこの肌寒さとともに感じられる寂しさのようなものが好きだ。

 

こんな日は早朝からカフェに繰り出して、テラスで白く色づく息とともに熱々のカフェラテを飲むに限る。

手元には梅津さんの「音のかなたに」を。

ずっと前に買ってそのままだったけれど、やっと文化祭も終わって時間ができたからゆっくり噛みしめるように読み込んでいる。

 

梅津さんの文章が好きだ。

洗練されているのに、どこか影があって、きっと私に似たような何かを抱えているのだと思う。

外れ者の意識がきっとあるんだろうなぁ....こんなことを思うなんて烏滸がましいけど。

 

 

まぁそんな贅沢な時間ばかりじゃないのがクソニート野郎の日常であって、文化祭が終わってついでに月のものも近いからイライラしまくり三昧である。

無駄に飯を食い、やる事もないので寝、また飯を食い、バイト先に辞める連絡をし、飯を食って今やっと内定式に向かうために電車に乗っている。

クズの所業である。

 

せっかく親が来て整えてくれた部屋も一瞬でお部屋と化した。

本当恥ずかしい、これなら嫌でもバイトに行っていた方がいくらかマシだ。

早く次のバイト先見つけよう。

 

 

そんな時にセフレの彼から連絡、平日なのに夜のお誘いだった。

もうこれはどう否定しても無理、セフレ確定である。

彼女の代わりでもなく普通に性欲のはけ口である。

いやそれもいいんだけどさ、虚しくなるからさ...せめてなんとか体裁を保ってくれないかな....。

 

今日は内定式だし、彼の家に泊まるなら明日も朝早く家を出なければいけないからそんなことならもっとちゃん時間をとって会えないかなぁなんて期待と、一度断ってそれでも会いたいからお願い!とか言われたいなぁなんて不純な期待をこめて丁重に断ったら「おっけー!」だってさ....。

 

悲しみの乱舞である。

 

あぁくそ本当なんなんだよ、上手くいかねぇよな人生って。

でもビックリなのがさ、生理終わったらまた上手いこと人生回り出すって話なんだよ。

あぁ嫌だなぁ、もういっそピル飲もうかなぁ....。

 

 

 

今週末、彼と会えたら沢山キスして抱きしめたいなぁ。

秋の夜長に思うこと

 

このブログも冬には一年経つのか、早いなぁ。

今夜はどうしても悶々として眠れないので色々書きたいと思う。

 

 

まず、文化祭の練習が佳境を迎えている。

相当スケジュールが酷いのだけどまぁなんとかやっている。

ちょっと楽しくなってきたのが少し悔しいけれど、学生はもうこれっきりだろうから全力でやりきりたい。

 

 

やりたいことがやらずじまいなのは本当に悔しいけれどそれはそれ。

きっといつかそんな日もあったなぁ、なんて笑ってお酒を飲める日がくるさ。

 

 

 

後は、最近明るくなったような気がする。

最後が分かっていると生き方がシンプルになるって椎名林檎ちゃんが言ってた気がするけど本当そんな感じ。

憑き物がとれたような心地。

こんな私がいたなんて、新鮮だなぁ。

 

 

 

そしてもう一つ。

セフレと化した好きな人の話。

 

オトモダチと称して会っている彼と不純な関係を結んでからもう2ヶ月たっていた。

最初は、きっと皆いつか別れるのだから楽しめるうちに楽しめばいい、なんて思ってたけど会えば会うほど好きになっていく自分がいて結構焦っている。

 

女はセックスした相手を好きになるっていうけれど本当なんだね。

ずっと一緒にいたいと、そう願ってしまうようになってしまった。

 

 

彼はたまに、意図して「彼女」の話を私にする。

踏み込んでくるな、勘違いするなという警戒と、お前より俺は上にいるのだぞという無意識の優越感の現れだと思う。

 

私はその話をいとも簡単に聞いてしまうけれど、内心ハラハラで、胸がギュンギュン痛むのだ。

間違ったことを言わないように、できるだけ「彼女」を褒めて、それでまた嬉しそうな彼をかわいいと褒めるのだ。

 

アホくさい。

そんなどうでもいい女の話なんて聞きたくもないのに、そのわずかな時間ですら彼を独り占めにしてしまいたいのに、私にはその権利なんてない。

どうやっても叶いっこない。

こんな出来損ないを好きになるやつなんていやしない。

あぁ面倒くさい。

 

 

前に彼と会った時、私が言ってみたいと何の気なしに口にしたことを覚えていた彼とラブホ初体験をすることになった。

しかし私はそのラブホに入るという罪悪感と嫌悪感に勝てず、ホテル前でぐずり中を少し覗くも結局入らずにタクシーで自宅「帰る」などと言ってしまった。

 

その時の彼の冷めたような顔、思い出したくもない。

怖かったなぁ、表情というよりも声色とか仕草とかが暗くなっておざなりになって....あっやらかしたなと思った。

 

その後なんだかんだありまた彼の家にお邪魔することになったが、ちらりと見えた彼のカバンの中に着替えが一セット入っていたのがすごく切なくて悲しかった。

 

人のちょっとしたことであっても立派な努力と期待を私は踏みにじったのだ。

根性なしで、意気地なしで、誰かを不幸にしかできない私がすごく嫌だ。

 

ここからが悲しい。

その後の彼は、今までとは違う感じだった。

いつもだったら枕カバーにセットしたものを貸してくれるのに、ぽいっと素の枕を投げられたり、ゴミ持ってと言われたり。

なんとなく態度が素っ気なくなった。

 

まぁ文字にすると普通なんだけど、今まではいたせりつくせりという感じだったからすごく衝撃が強かった。

でもまぁそういうのが普通なんだとは思う、セフレなんだし。

もっとぞんざいに扱われないだけましなのかな。

 

 

悲しいな、結構。

全ては私が招いたことだって分かってるし、悲しむくらいなら関係を解消すればいいと言うかも知れないけれど、私は今好きになってしまって困っているのだ。

嫌われたくないから、だからこんな風に記憶を手繰り寄せては不安に駆られているのだ。

 

 

彼のいないところで彼の匂いを思い出す時がある。本能は、こんなにも彼を認めているのに。

彼の本能はどうして私を認めてくれないのだろうか。

 

彼女と私、何が違うのと聞いてみたい。

まぁ聞いてしまったら終わりなんだけど。

この関係が終わるまでには一回くらい聞いておきたいなとは思う。

 

 

あぁ、こんな風にぐるぐるしてLINEを読み返したりして気を紛らわしている。

また彼と会えたなら、私はいったいどうなってしまうんだろうか。